創価大学の「環境と開発」の授業において、元国連事務総長特別代表の長谷川祐弘氏が講演を行なった (03/10/2025)

10月3日、創価大学の「環境と開発」の授業において、元国連事務総長特別代表の長谷川祐弘氏が講演した。氏は東ティモールPKOなどで培った豊富な実務経験を基に、まず「己を知り」家族と苦楽を共にするというワーク・ライフ・バランスの重要性を個人的な教訓として提示した。
その上で、複合的危機によりSDGsの進捗が深刻に停滞・後退している現状を分析し、国家の安全保障から一人ひとりの尊厳を守る「人間の安全保障」へのパラダイム転換が急務であると訴えた。また、停滞する国連安保理改革に対しては、常任理事国入りに固執せず、再選可能な中長期任期枠の拡大という現実的な解決策を提言。
最後に、学生たちに向けて、多様な文化を包摂する「世界市民」として、国際的な議論や活動に積極的に参画することへの強い期待を述べ、講演を締めくくった。
(レポーター 渡邉栞花)

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