長谷川祐弘氏、TEDxICUで「“We the People”の国連」への転換を提起(20/12/2025)

国際基督教大学(ICU)で2025年12月20日に開催されたTEDxICUメインイベント「ORBIT」において、京都芸術大学の特別教授で日本国際連合協会副会長の長谷川祐弘氏が登壇し、国家間戦争が起こる根本的な原因は、現在のウエストフェリア国際社会体制にあると指摘した。

長谷川氏は、現状の国連が一部の強大な国家の意向に左右されやすい「“We the States”(国家による国連)」の姿になっていると述べ、この枠組みのままでは人類が直面する複雑な課題を解決できないと説明。国連憲章前文が掲げる「We the Peoples」の理念に立ち返り、「“We the People”(市民による国連)」――すなわち、私たち一人ひとりの声が反映される、真に人々を中心とした組織へ変革する必要性を強く訴えた。

さらに長谷川氏は、日本の明治維新という歴史的な大変革を独自の視点で分析しながら、「新しい国連」に向けた具体的な構造改革案を提唱した。

(レポーター 井門孝紀)

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