2025年9月21日、東京・大本山護国寺において「国際平和デー鐘打式典」が厳かに開催された。本式典は、国連総会で定められた9月21日の国際平和デーに合わせて毎年行われているもので、今年は特に国連創設80周年という節目の年を迎え、国内外から多くの要人や外交団が参列した。
式典はまず本堂において法要が営まれ、参加者一同が犠牲者への追悼と平和への祈りを捧げた。その後、関本関主の言葉に続き、正午には代表者が鐘楼において平和の鐘を打ち、その音が境内に響き渡った。鐘の響きは、戦争や紛争のない世界を希求する人々の心を象徴するものとなった。
鐘打の後、参列者は国指定重要文化財である月光殿に移動し、黙祷とともに来賓挨拶が行われた。来賓として登壇したのは、国際平和デー日本委員会委員長・長谷川祐弘氏、東京都知事・小池百合子氏、参議院議員・塩村あやか氏、前参議院議員・水野素子氏らである。各人がそれぞれの立場から、国際情勢の厳しさ、平和実現のための努力、そして次世代へと受け継ぐべき責任について言及し、出席者の共感を呼んだ。
今年の式典は、国連創設80周年を記念する行事として特別な意義を持ち、参加者にとって平和の尊さを改めて胸に刻む機会となった。護国寺に響いた鐘の音は、日本から世界へと平和への願いを発信する象徴となった。
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(レポーター 井門孝紀)