【外交総合講座】6月25日 安井 至 前国連大学副学長

第7回目の今回は、前期にいらしてくださった安井 至氏の講義の様子をお送りします。



【6月25日 安井 至 前国連大学副学長】

①ゲストのプロフィールご紹介

国際連合大学名誉副学長、東京大学名誉教授

1945年生まれ、東京都出身。1973年東京大学大学院修了、同年5月、東京大学工学部助手となる。
その後、東京大学工学部講師、米国レンセラー工科大学博士研究員を経て、1979年6月に東京大学生産技術研究所の助教授に就任する。
1990年、同研究所教授就任。さらに、東京大学国際・産学共同研究センターのセンター長、全国産学連携センター協議会会長などを経て、
1999年9月に東京大学生産技術研究所教授へ復帰。2003年12月より2007年12月31日まで国際連合大学副学長を勤める。
専門分野は無機材料化学、環境科学、産学共同研究。

著書に、「環境と健康」(丸善)、「リサイクル 回るカラクリ、止まる理由(ワケ)」(日本評論社)、「環境科学-人間と地球の調和をめざして」(東京化学同人)、「ごみの本」(ポプラ)など多数。

HP([市民のための環境学ガイド]):http://www.yasuienv.net/

②講義要旨

2008年6月25日、外交総合講座において安井至 前国連大学副学長に来ていただき講義をして頂き,
「Prospects of Environment Risks in 21st Century」というテーマで,主に21世紀における環境リスクについてお話していただきました。

安井氏は、日本におけるリスクすなわち環境の問題とは、グローバルリスクである資源の不足や温暖化であること、
今後の問題として、石油の問題と共に、人口増加が貧困の原因の一つにあるとして、
人口を減少させていくことが重要だということを指摘なされていました。

これからの未来では、限りある資源のなかで何が重要な価値なのかを考え、原発文明を選ぶのか、地球の能力だけで生きていくのかという選択が重大になっていくこと、後者を選ぶとするなら、人口を減少させることが21世紀の課題になるということをおっしゃられていました。